技術部門のBlog

Code & Daily thoughts.

Vagrant + Hrpsys-base + Watchdogではじめるロボットソフトウェア開発

前回のブログでは弊社が開発したWeb界隈で良く用いられているCI(継続的インテグレーション)をロボットソフトウェア開発でも利用できるシステムを紹介しましたが、今回もWeb開発の便利なツールをロボットソフトウェア開発に導入してみます。

今回導入するツールは、「Vagrant」と「watchdog」です。

物理シミュレーション付きのソフトウェアビルドサービスを開始しました

ロボットと人工知能の話題がずいぶんと世間を賑わせていますね。

今まで何度もあったブームの振り子が戻ってきただけだよ、という覚めた見方もあると思うのですが、クラウドの技術進化と価格競争で高度な人工知能アルゴリズムを実行するに十分な巨大な計算リソースを誰でも安価に利用できるようになったこと。また、よくできたロボットをとても安価な値段で利用できるようになりそうな背景を考えると、今回はこれまでのブームとは違いが出てきそうな予感もしています。いずれにせよ、この様な機会に技術開発に取り組んでいくのは非常に良いことでしょう。

ロボットと人工知能を組み合わせたシステムを開発するには、一つの問題があります。このブログの筆者自身、研究者時代も含めてかれこれ15年以上人工知能とロボットの世界に関わっているのですが、最終的にロボットの形に落とし込んでいくとはいえ、人工知能部分はソフトウェアであり、ソフトウェアにはバグが付きものであり、デバッグの過程でロボットが何度も壊れます。この様な状況を打開するために、今ではロボットのソフトウェア開発に、物理シミュレーションが多用されています。

オペレーティングシステムの基本構成、とLinuxにおけるローレベルなシステムコールの仕組み

仕事帰りの新幹線でこの文書を書いています。

最新ののぞみ号では窓側席の下に自由に使える電源ソケットがあったり、無線LANも飛んでいたりと、仕事をする上では非常に快適な環境で移動が苦になりません。

そんな新幹線も今年で開業50周年だそうです。長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれだと思いますが、私は案外短いんだなと感じました。このような技術を作ったそんなに昔の人でもない先人たちの偉業を思うたびに頭が下がる今日このごろです。

さて、今回のブログではオペレーティンシステムの授業シリーズ第2回目ということで「オペレーティングシステムの基本構成」について書きたいと思います。授業では扱いきれないローレベルなシステムコールについてのおまけも最後についています。

オペレーティングシステムとは何か?を定義する

ブログをはじめるぞ、と意気込んではみたものの、書くネタに迷ってしまったので、最初の数回は現在担当している大学での非常勤講師の内容について書きたいと思います。

授業名は「オペレーティングシステム」で、今回は最初の授業の内容です。